• はい、こちらお天気相談所

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  下山紀夫共著の「天気予報のつくり方」からはじめて4冊目の著書となります。
 この本は、私の気象庁生活45年の中、予報の現場で仕事を続けてきたことで得た知識をもとに、誰もが知りたいと思う疑問や防災の知識を、わかりやすくお伝えできればという思いを込めて作ったものです。
 天気相談所には、季節により1日に平均して150件から200件、台風や異常気象時など、多いときは300件から450件もの電話相談があります。
 相談の内容は、今日から明日の天気の変化はどうなるのかということで、雨の降る時間は?雷の鳴る時間は?布団干しはどうか?とか、週間予報や季節予報で長期の予報はどこまで出ているのか?家の修理を保険請求するために雷の観測記録、台風の大雨や大風が吹いた日の観測データなどが知りたい?やら、ときには耳に痛い苦言・苦情もある中で、意外に増えてきているのが身の回りに起きた不思議に感じる現象や新聞報道に出てくる異常現象などへの質問です。
 これまで以上に毎日の自然現象に対する「関心」が強まっている理由は、2011年東日本大震災の巨大地震と津波の災害、それに続く大きな余震と東京直下型の地震の恐れ、目に見えない脅威となった原発の放射能漏れ事故などに加え、集中豪雨やたつ巻、かみなりなどの災害の発生、猛暑が続く異常気象や、記録的な大雪、地球温暖化などなど・・・TVで報道するさまざまな不安材料により"人類の危機"をひしひしと感じている人が増えていることが大きな要因となっているものと思われます。
 そんな折だからこそ、身をすくめる自然の猛威をただ恐れるだけでなく、その自然とともに生きていく心構えを持って、生き残るための正しい知識を知り、私たちの日頃の疑問をほんとうに、ゼロ知識から学ぶ機会を見つけられることは、ある意味でその人にとっての一大発見であり、「目からうろこ」の快挙となるはずです。備えあれば憂いなしの格言のとおり、自然災害に備える心構えを持つことこそ、心のゆとりとなりえます。
 この本は、天気相談所に届いた生の声をもとに、身近な天気に関する疑問や質問を実際の電話のやり取りから、雨、風、雲、地震、津波、台風、低気圧、高気圧、梅雨、温暖化、雷、雲や霧、光象などのテーマに分け、カバ先生が図や写真を示してわかりやすく解説、さらにユーモアあふれる会話をトピックとして挿話し、ためになり、面白く読める本として構成されています。また小学校の方や中学校の方にも気象の知識の面白さをわかっていただけるように、平易な文章で漢字にはルビを付けて書かれています。
 親子ともども家族のみなさんで、お読みいただければ幸いです。
本には、楽しいキャラクターが絵になって登場する運びになりました。すべて私の娘、伊東佐知子のデザインで、カバ先生にはかわいい絵を注文したのですが、わざと似せて描いてある気がしています。キャラ絵より実物のほうが見栄えがいいと言い張っていますが、実の娘の絵だけに文句も言えません。

  • 【クロワッサン6月25日号におすすめの本としてこんな記事が掲載されました。】
  • 【おすすめの本】

      (財)日本気象学会の学会誌『天気』 Vol.59, No.8 (2012.8) 757-758の書評欄「本だな」に『はい、こちらお天気相談所』を取り上げていただいた。
      海洋研究開発機構 川瀬宏明さんは、「各章からいくつかの質問を紹介しよう。質問に対する著者の回答は示さないでおくので,読者がそれぞれ読者なり回答を思い浮かべながら読んでいただきたい。」とこの書の回答を示さずに「質問に対する答えは一つではなく,いろんな答えがあるはずである。本書をただ読み流すだけでなく,質問に対する読者なりの回答を考えながら読むことで,本書を読む価値がさらに高まるのではないだろうか。1日に150件近くあるという電話。是非第2弾,第3弾を期待したい。
      最後に,改めて本書評の読者へ。『青空はなぜ青いのですか?』いい回答を思いついただろうか。」・・・・・・
    本を読んであなたの回答をぜひ見つけて欲しい。

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