気象画像知識の部屋

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MTSAT-1R の最初の画像  2005年3月24日10時

※このコーナーの画像は、すべて気象庁提供
  • 衛星と地球
    可視画像
    (0.7 μm)
  • 衛星と地球
    赤外 1画像
    (10.8 μm)
  • 衛星と地球
    赤外2画像
    (12.0 μm)
  • 衛星と地球
    赤外 3画像
    (6.8 μm)
  • 衛星と地球
    赤外 4画像
    (3.8 μm)

~気象衛星「ひまわり」が観測する画像~

(1)可視画像

   可視画像は可視光線の波長帯の放射エネルギーを観測した画像で、気象衛星「ひまわり6号(MTSAT)」の解像度は1km程度、(一つの「白い点」が1km程度の大きさを持つ雲の塊に相当)となっている。
   「ひまわり6号」のセンサーは、ものをカラーで見ているわけではなく、地表面や雲が反射する太陽光線の反射光の強いところを「白く」表す。可視画像は、いわば人の目で宇宙から見た地球の画像で、雨を伴う発達した雲ほど、太陽光を強く反射するため、より白く写る。  
   可視画像は下層雲の移動や霧域の判別など、メソ現象の把握には非常に重要であるが、太陽光線の当たる「昼間」の領域しか観測できず、太陽光線の当たる角度(朝か昼か)で反射量が変化するため、雲域の盛衰については補正を行う必要がある。

  • 2009年8月30日09時   ひまわり6号可視画像

(2)赤外画像

   気象衛星「ひまわり6号(MTSAT)」の赤外画像の解像度は、衛星の真下付近で4kmとなっている。  
   物体から放射される赤外線の強さは温度により変化する特性をもっており、赤外線を観測することで雲の温度を知ることができる。
「ひまわり6号」はこの温度を観測して、高い高度にある温度の冷たい雲をより「白く」、下層にある温度の暖かい雲を「黒く」表している。ごく低い雲や霧は、地表面の温度とあまり変らないので、赤外画像にはほとんど写らないが、赤外画像の諧調を識別し、上・中・下層雲の区別ができる技術をもてば、発生点や移動方向・速度などを見ることで、大気の立体構造が把握できる。
なお、高い高度の雲には、夏の夕立や集中豪雨をもたらす積乱雲のような厚い雲もあれば、晴れた日にはるか上空に薄く現れる巻雲のような雲もあり、白く写っている雲が雨をもたらすとは限らない。


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