知識の部屋
※このコーナーの画像は、すべて気象庁提供~気象衛星「ひまわり」が観測する画像~続き
③3.8μm画像=赤外4画像
赤外4画像は、日射のない夜間は赤外1画像と同じ雲から放射される長波の放射を、日射のある昼間はそれに加えて可視光が反射された短波の放射をとらえて画像化が行われている。
その観測波長帯から3.8ミクロン(μm)画像とも呼ぶ。昼間の画像と夜間の画像では、大きな違いがあるのが特徴で、雲の組成が「水」か「氷」かによって放射特性が変化するため、太陽光の反射する昼間の画像では、雪や海氷、氷晶でできている巻雲は、可視画像で見る白さと諧調の区別がつくので判別しやすくなる。
日中は可視画像により霧は「白く」見えるため解析は容易であるが、可視画像が利用できない夜間は、赤外1画像や赤外2画像だけでは霧の判別が難しく、3.8μm画像が霧の判別に最も有効な画像となる。