お天気Q&A

梅雨(つゆ)とは?

梅雨前線  の姿

 日本には、四季にくわえ「梅雨(つゆ)」の時期があると言われますが、梅雨の原因となる梅雨前線ができるのはなぜでしょうか?

梅雨前線

 日本の四季の移り目に出現する長雨には、菜種梅雨(なたねつゆ)、梅雨(ばいう)、秋霖(しゅうりん)、山茶花梅雨(さざんかづゆ)などの呼び名があります。
 その内、5月頃から盛夏への季節の移行期に最も顕著な長雨となり、その末期に大雨をもたらすのが梅雨前線です。
 暖かく湿った空気を持つ太平洋高気圧の勢力が次第に日本付近に強まり始めるころ、インド洋から暖湿な南西モンスーン(季節風)が中国大陸の南の地域に流れ込んで、東アジアの雨期(モンスーン)の始まりとなります。
 このころ、気象衛星の雲画像をみると、日本の東海上から中国大陸付近に、中国大陸南部から日本列島を通り北太平洋北部に、幅数百kmの梅雨前線の帯状の雲域が西~東方向に1万kmにもおよぶ壮大な雲の帯ができます。これが、梅雨前線の姿です。

  • 梅雨前線の姿
    2011年5月11日09時の気象衛星ひまわりの可視画像(気象庁提供)
  • 地上天気図
    2011年5月11日09時の地上天気図(気象庁提供)

    梅雨は日本列島だけに見られる現象ではなく、中国南部・東アジアから西日本にかけてもっとも顕著に現れ、中国や台湾では「梅雨(メイユー)」(Mei-yu)韓国では「長霖(チャンマ)」(Changma)と呼ばれています。
    梅雨入り後、梅雨前線は、九州、近畿、関東甲信、東北地方へと、帯状の雨雲を南北に移動させながら、3ヶ月ほどの時間をかけて、ゆっくり北上します。このため、おおよそ40日間程度の梅雨が終わると、南の地方から「梅雨明け」となります。  なお北海道では、梅雨期に前線の遠い影響を受け「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼ばれる北海道の南半分の地域で小雨が降ったり、曇って肌寒い日(梅雨寒)が続く現象はありますが、大雨となることがないので「梅雨(つゆ)」はありません。

温暖前線、寒冷前線と梅雨前線の違い

    温暖前線や寒冷前線は暖かい空気と冷たい空気がぶつかりあってできることから、前線を境に南北の気温差が大きくなりますが、梅雨前線の南北の気温差は比較的小さくて、露点温度の差 (湿度の違い) が大きいという特徴を持っています。
 日本付近では、梅雨前線の北側で、オホーツク海高気圧、または日本海や黄海の冷たい空気でできた高気圧からの、「北東気流」と呼ばれる日本列島に沿って吹く冷たい東よりの風が吹き、南側では暖かく湿った空気でできた太平洋高気圧からの南よりの風が吹きます。
 このため前線付近では、雲がたえずでき雨がつづくことになります。
 また、梅雨末期に華南方面から暖かく湿った空気が流れ込むときや、台風が南から接近するときは、集中蒙雨が発生することが多くなります。
 そのほか、オホーツク海方面の高気圧からの冷たい空気により、梅雨前線の北側の海上(日本海、三陸沖、オホーツク海)には、広範囲で霧が発生することがあります。この冷たい空気の流れを「やませ」といいます。
 「やませ」が東北地方などの太平洋側に流れ込み、それが長期間持続すると農作物が枯れる原因となり、冷害がおこります。


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