お天気Q&A

水平虹

  • 水平線近くの虹
             低い虹  武田康男氏 提供  「空の光と色の図鑑」草思社 より
  •    虹は太陽光線が空中に浮かぶ雨滴による屈折と反射によって起きる気象光学現象である。
     雨上がりのときなどに、 太陽を背にしたとき太陽と反対の方向に現れる。
     太陽と観測者を結んだ線の延長方向の点を対日点といい、 主虹はこの対日点を中心として半径約42度で輪の外側が赤、 内側が紫色で、 その幅が約2度の光の輪となる。
     ところが、 虹を見る人は地上に立っているので虹の輪の下半分は見えず、 上半分だけが見えることになる。 だから、 太陽高度が低いときには半円形の虹が見えるが、 太陽高度が高いときには虹の円弧の頂点付近しか見えない。
       上の写真は気象光象の専門家である武田康男さんが著書「空の光と色の図鑑」に掲載しているものだが、「低い虹」と紹介されている。
     南極越冬隊の経験をお持ちである武田康男さんは、その他にも「空を楽しむ」たくさんの図書と作品を発表しており、ぜひこれらの写真をご自分の目でご覧になることをお勧めする。

    • 大きな虹
               広角レンズで撮った主虹と副虹

   太陽の高度角によって虹の大きさは変わり、朝また夕方に太陽の高度が低く水平線近くにあるときは視角42°となり、一番大きく虹を見せることになる。
 広角レンズで撮った虹の写真では、主虹の外側に副虹があるが、副虹は主虹よりも一回り大きい虹で、 対日点を中心として半径約 51 度 (赤色の部分) となっている。 色の配列は主虹とは逆で、 内側が赤、 外側が紫色で、 その幅は主虹の約2倍 (約4度) である。
 主虹より薄く、 色も不鮮明なため常に見られるものとはならない。
   主虹の上部の赤色の帯が見える太陽の高度角は42°から太陽高度を引いた値となるので、太陽高度が42°以上になる寸前は虹の上部だけが見え、それより高いときは、虹は水平線の下にあるため見ることはできない。
   一般に、太陽高度が42°未満で41°前後のとき横にのびる形となって見える虹を水平虹と呼んでいる。
   実際には、湖や海上の水平線に虹の上部にあたる赤色だけの虹が、横にのびて見えたものを「水平虹」と呼ぶようで、海上で見た人によれば、まさに「これって何?」となったとか。



  • 水平線近くの虹
             水平線近くの虹  (「海上保安新聞」より)

   平成23年9月17日午前9時30分頃、対馬海上保安部の巡視艇なつぐもの乗組員が、対馬付近の海上で西の水平線にかかる珍しい虹と遭遇した。通常の虹とは違い水平線と重なるように真横に伸びる虹であったため、乗組員の一人は思わずカメラのシャッターを押し、撮影した。
   この虹は1,2分程度現れただけで、すぐに消えてしまったが、その幻想的な風景に思わず手を合わせて拝むしぐさをする人もあったとか、緊張した哨戒中にも関わらず船内の雰囲気がほのぼのとしたひとときとなったそうだ。 (海上保安新聞の投稿記事より)

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