気象画像知識の部屋

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※このコーナーの画像は、すべて気象庁提供

~気象衛星「ひまわり」が観測する画像~続き

④赤外1・赤外4差分画像   2007年10月23日05時

  • 3.8μm
  • IR1
  • IR1-3.8μm
    ( 3.8μm差分画像)

   3.8μm差分画像(短波長赤外差分画像)は、赤外1(11μm)の輝度温度から赤外4(3.8μm)の輝度温度を差し引き、濃淡により画像化してある。
ひまわり6号で新たに加わった赤外4(3.8μm)の波長帯は、赤外画像では捉えにくい霧の場合も、灰色の下層雲域として確認できるが、さらに赤外1画像 との差分を見ることで、赤外4(3.8μm)画像はより分かりやすくなる。
夜間帯におけるStまたは霧は白く、雲頂表面が滑らかな雲域として表現される。
特に高気圧に覆われて快晴となっている夜間に、低地や盆地に発生する放射霧は、3.8μm差分画像によりあざやかに見分けることができる。(白く見えているところ)
また、3.8μm差分画像では、輝度温度が低い上層雲は黒く見える。

  • 2009年10月8日09時 ひまわり6号 3.8μm差分画像
    2009年10月8日09時 ひまわり6号 3.8μm差分画像

~衛星画像を使った気象解析(次回)~

   水蒸気画像や赤外画像、可視画像、差分画像をみわけることで、大気の構造を読み取り、雲パターンから低気圧の発達や、防災に関わる情報を知ることができる。
雲画像を1枚の静止画として見るだけでは、その情報量は少ないが、動画や階調変更を行ない、各画像の特性把握を十分に活用することではじめて「雲解析」ができる。


例:
雲の発生・消散→上昇流・下降流   
層状の雲→安定層の形成
線状の雲→シアーラインの形成
雲の輝度温度→雲の高さの推定
雲の動き→風向風速の推定
動きの異なる雲→雲の立体的な分布の推定


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